登るのが危険すぎる「世界の山」まとめ

数年前に登山ブームが巻き起こり、2010年頃には登山を趣味にした女性の「山ガール」が話題となり、その年の流行語対象に選ばれました。近年は男女問わずに山登りを趣味としている方が大勢います。しかし初心者が無理をして、登るのが難しい山に登り命を落としてしまう事故が相次いでいます。そこで今回は、登るのが危険すぎる「世界の山」をまとめたのでご紹介していきます。

エベレスト(チョモランマ)

・標高:8,848m
・所在地:ネパールサガルマタ県ソルクンブ郡
・入山料:7,000ドル(約70万円)
・登山者数:約7,000人
・死亡者:300人以上
・登頂難易度:★★★★★

世界最高峰の山と呼ばれる「エベレスト」は、世界中の登山愛好家たちが憧れを持っている山です。初登頂が成功したのは1953年で、それから20年間登頂に成功したのは、たった38人ほどだったそうです。

いつかは登ってみたいと思い、いざ挑戦してみるものの登頂が成功する前に諦めて下山するんです。

これはエベレストの過酷さを目の当たりにして、怖気づいているようにも見えますが懸命な判断なんです。ここで無理をすると遭難して、命を落としてしまう。

標高が8,000mを超えている為、気温はマイナス20度以下になり風速は30mほどになります。これは防寒対策がしっかりしていないと、露出した身体は一瞬で”凍傷”となってしまうようです。

K2(ケーツー)

・標高:8,611m
・所在地:パキスタン ギルギット・バルティスタン州
・入山料:6,000ドル(約64万円)
・登山者数:386人
・死亡者:84人
・登頂難易度:★★★★★

K2はカラコルム山脈にある山で、エベレストの次に高い山として有名ですが、エベレストよりも登るのが困難な山となっています。

死亡率は約27%となっており、4人に1人が命を落としているそうです。この山は山岳地帯の最も奥に位置しており、19世紀頃まではその存在さえ知られていなかったそうです。

1954年にイタリアの登山家が初めて登頂に成功しましたが、初めて登頂にチャレンジされたのが1892年なので、成功するのに62年もかかったそうです。

谷川岳(たにがわだけ)

・標高:1,977m
・所在地:日本 群馬県利根郡みなかみ町
・入山料:不明
・登山者数:不明
・死亡者:不明
・登頂難易度:★★★★☆

谷川岳は、群馬県新潟県の県境にある三国山脈の山で、日本百名山の1つとして知名度が高い山です。

標高が1,977mとあまり高くないように見えますが、複雑な地形と岩壁がむき出しになっていて、更に天候の変化が激しい事から”遭難者”が最も多い山として知られています。

1931年から2012年までの間で、805人が命を落としたそうです。少し不謹慎ですが、「世界の山のワースト記録」としてギネスに登録されているそうです。この死亡者数は世界で見ても飛び抜けて多く、谷川岳は別名「人喰い山」や「死の山」と呼ばれています。

しかし危険なのは「一ノ倉沢」からのルートで、「天神尾根」からの一般ルートは危険な場所がほとんどなく、遭難者も少ないそうです。

ミニヤコンカ

・標高:7556m
・所在地:中国 四川省カンゼ・チベット族自治州
・入山料:不明
・登山者数:約20名
・死亡者:不明
・登頂難易度:★★★★★

ミニヤコンカ」はかつて、エベレストの正確な高さが判明するまで世界最高峰と呼ばれていた山です。

頂上は地形が不明確な事から、遭難者の人達が決まって「頂上に騙された」と証言していたそうです。

また天候が目まぐるしく変化する事から、登頂に成功した人は20人にも満ず世界でも屈指の難峰として知られています。

この山では日本人の犠牲者が多く出ており、1981年に北海道の山岳隊の8名が滑落事故にあい、行方不明者を含めると11人が犠牲となってしまったそうです。

マッターホルン

・標高:4,478m
・所在地:スイスとイタリアの国境
・入山料:20万円(ツアー)
・登山者数:不明
・死亡者:500人以上
・登頂難易度:★★★★☆

マッターホルン」は、4つのピラミッド型の斜面からなる山で、東方面の落差はなんと、1,000mにもなるそうです。傾斜がとても激しく、落ちたらまず命は助からないでしょう。

初めて登頂に成功したのは1879年ですが、それまで多くの登山家が挑戦したそうですがやはり岩壁を攻略できず、撤退していったそうです。

日本人では1965年に「服部満彦」さんと「渡部恒明」さんが、北壁を日本人で初めて登頂に成功しました。

ヴィンソン・マシフ

・標高:4,892m
・所在地:南極
・入山料:500万円(ツアー)
・登山者数:不明
・死亡者:不明
・登頂難易度:★★★★☆

南極大陸の最高峰と呼ばれている「ヴィンソン・マシフ」は、先日「世界の果てまでイッテQ!」で、お笑いタレントの「イモトアヤコ」さんが登頂に成功し話題となった山です。

場所が南極という事もあり、平均気温はマイナスで50度にもなるそうで素肌が露出すれば一瞬で凍傷になってしまうそうです。

更に滑落や高山病のリスクもありますが、本当に恐いのは「クレバス」で、雪に覆われて見えない亀裂に落ちる事故があるそうです。

イモトさんもクレバスに落ちましたが、事前に訓練をしっかりとしていたので大丈夫でした。


今回は、登るのが危険すぎる「世界の山」をご紹介しました。これらは上級者、あるいは登山のプロでなければ挑戦する事は不可能なので、少し難しい山に登りたいと思っている方は「富士山」がおすすめです。日本一の山で登頂している人数が多いですが、これは5合目から出発したからです。一合目よりも下の「ふもと」から登山を始めると、かなり難しいそうですよ。